森田 博和 社長

料金、性能で差別化他システムと連携推進

亀岡 システム系の会社と聞いています。

森田 バーチャルリアリティ(VR)という言葉を最近よく耳にされると思いますが、私たちはそのVR技術を使った部屋の内見システムを開発し、2016年にサービス提供を開始しました。特殊なカメラを使って撮影した部屋を、スマートフォンでぐるっと360度見ることができるようになります。離れた場所からでも部屋を擬似的に内見できるため、反響率の向上につなげることができます。

亀岡 利便性の良さはわかりますが、事業として成功させるのは難しいのでは。

森田 現在、不動産会社を中心に約700社へ提供しています。

亀岡 今のままでは同じようなことを考える会社が出てくるということです。かつて住宅は材木と鉋(かんな)があればできました。今は不動産会社はもちろん、設備メーカー、銀行や保険会社などさまざまな企業が関わっていて、そこからこぼれてくる仕事も多い。そこに目をつける会社も多ければ、少しでも成功しようものなら他がすぐにまねをする時代です。

対談.jpg

森田 サービスを差別化しなければいけませんね。

亀岡 それをどのように進めるかが課題でしょう。

森田 現在導入いただいている事業者からは、月額3980円から利用できる価格面、画質や遠隔接客などを含めた機能性の高さ、管理画面や制作編集ツールの使いやすさの3点を理由に選ばれています。一方で、システムを使いこなす上では利用者側のリテラシーの問題も大きいため、丁寧なサポートを行っているという点でも他サービスと比べて差別化できている自負があります。今後は、既存の不動産ソフトウェアとの連携を進めていくとともに、VRを利用したエンドユーザーの反応を分析して営業展開に役立てるマーケティング機能の追加も考えています。

亀岡 機能面の強化も重要ですが、伸びる企業には、名前を売ることと組織づくりにたけているという共通点があります。

森田 組織という点では私たちは10人ほどの会社ですが、どのように伸ばせばよいでしょうか。

亀岡 若い人間をどんどん出世させることです。力のあるもの、やる気のあるものにチャンスと責任を与えれば上に立つ人間もぼやぼやしていられません。結果的に組織全体の活性化につながります。

森田 しかし、それはある程度の権限を与えられる優秀な人材がいるという前提が必要になりませんか。

亀岡 優秀な人が出てくるのを待つのではなく、育てるのです。この人材売り手市場の時代に優秀な人間を待っていてもしょうがない。いなければつくればいい。

森田 教育が大事ということですね。

(続きは本紙で)

関連記事