田口 和宏 社長【 亀岡大郎のトップ対談 】

「建築と管理」から「管理と仲介」に主力をシフト

愛知県名古屋市で管理戸数8200戸の本州建設が、これまで仲介会社頼みだった入居付けの仕組みを抜本的に見直す。仲介業務を内製化して経営効率を上げる。このたび8月にピタットハウスに加盟し、新店舗を市内に開設した。入居率を高めてオーナー満足度を底上げしたい考えだ。「建築と管理」から「管理と仲介」に軸足を移した二代目・田口和宏社長に詳細を聞いた。

賃貸管理がメイン目標1万5000戸

田口 名古屋から来ました本州建設の田口です。社名は建設会社ですが、今は賃貸管理をメインにやっています。本日はよろしくお願いします。

亀岡 名古屋からですか。現役の記者時代、名古屋では大分苦労しました。取材するにも何するも、名古屋の人はよそ者をなかなか信用してくれません。しかし、付き合いだすと面白くなります。

田口 そう言われますね。長いお付き合いを大切にする慣習が根強い商圏だと思います。

亀岡 当時は名古屋鉄道、メルサ、中部電力、近藤紡績所、ノリタケなど、頻繁に出入りしていました。名鉄の元社長・土川元夫氏などの財界人に会えるようになるまで時間がかかったものです。今は何戸管理していますか。

田口 10年ほど前から賃貸管理に軸足を移して、現在は8200戸を管理しています。管理戸数を増やしてスケールメリットを大きくしていきたいと思っています。

亀岡 業界トップ大東建託の管理戸数は100万戸以上です。あれだけ管理戸数を持つということは、巨大な競争力を持つということになります。だから社長が「うちの管理している賃貸住宅で、オール電化にしよう」と言い出したら、国内の家電メーカーは震え上がりますよ。目先の戸数目標はありますか。

田口 1万5000戸です。元々その程度の戸数を管理していたのですが、2008年のリーマン・ショックのあおりで減らしてしまい、取り戻したいという思いがあります。考えは亀岡先生と同じで、戸数を増やすことの強みは大きいと感じています。

亀岡 管理戸数の多さはメリットになります。中国やインドが強いのと理屈は一緒です。この二国は人口が多い。人口が多いだけ経済の規模も拡大し、国としての影響力が増すことになります。今のメインは管理ということですが、大東建託のような100万戸企業がでてきたらまともに競争できません。これから先どうしますか。

田口 リーマン以降、賃貸マンションの生産を調整しています。古い建物の空室ばかり増えては、オーナー様が不安を抱えてしまうためです。リフォームや設備導入で普段からオーナー様にお願いすることも多いので、今は入居者向けのサービスを充実させて、そこから収入を得るような仕組みを考えています。それで満室を維持して、オーナー様の満足度を上げていきたいですね。

(続きは本誌で)

本州建設
田口 和宏 社長

1968年8月10日生まれ。愛知県名古屋市出身。愛知大学卒業後、東京のデベロッパーに就職し分譲マンションの営業に従事した。95年に名古屋へ帰郷し、本州建設に入社。創業者は叔父の宗男氏。特別待遇はなく、むしろ厳しい見方をされる中でがむしゃらに営業し、入社後4年連続トップセールスを記録。管理職を経て2012年に社長に就任した。

本州建設
本社所在地 : 愛知県名古屋市天白区原五丁目1401番地
設立 : 1976年9月
社員数 : 39人  
事業内容 : 建設業、賃貸管理業、賃貸・売買仲介業

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