出光 宗一郎 社長

曾祖父は出光佐三、前職は銀行マン

亀岡 お名前が出光さんとおっしゃるんですね。出光の創業者と関係があるのですか。

出光 はい。出光の創業者・出光佐三は曾祖父です。

亀岡 そうでしたか。私は昔、出光さんとお会いしたことがあるんですよ。

出光 どこで会ったんですか。

亀岡 あれは確か、中国の天津ですよ。憲兵連れて歩いていたのを覚えていますよ。

出光 曾祖父の話は祖父からは聞いていますが、実際には会ったことはないのです。

亀岡 そうですね、お若そうですからね。いくつですか。

出光 29歳です。

亀岡 平成生まれですね。私が出光さんに会ったのはずいぶん昔ですが、名刺がどこかにはあると思いますよ。私は文芸春秋社から「日本の挑戦」という本を出版しています。その本は日本企業と海外の企業のライバル物語なのですが、石油についても書いていましてね、出光のことも書いていますよ。

出光 それは興味深いです。

亀岡 「アラビア石油VSスタンダード」という章の中で、書きましたね。

出光 石油の歴史は面白そうですね。

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亀岡 ところで、社長は独立する前、何をしていたのですか。

出光 三井住友銀行に勤めていました。

亀岡 そうですか。私は銀行も昔よく取材で回っていましたから、かつての頭取や役員陣には親しい人が多いですよ。住友銀行は堀田庄三氏をはじめ歴代の頭取は親しくさせてもらいましたよ。

出光 私が入行したときには、昔からいる人にあえて聞かないと住友出身なのか、三井出身なのかわからない状態でしたね。

亀岡 三井銀行は小山五郎という頭取と親しかったです。私がメンバーの箱根カントリー倶楽部というゴルフ場があるのですが、そこのクラブハウスには彼の描いた絵が飾られています。

出光 そうなんですか。

亀岡 住友もそうですが、三菱銀行も相当親しくしていました。田実渉頭取が就任してしばらくたったときに、私は「三菱VS住友」という本を書いたんですね。そうしたら、当時の住友の頭取だった堀田氏で、住友の当時の広報担当が「そんなに若い頭取と比べられたら困る」と嘆いていました。懐かしい思い出です。

出光 そうなんですね。私は就職活動で銀行を多く当たっていました。第一志望は実は三菱でしたが、残念ながら落ちてしまったんです。

亀岡 銀行時代は何をされていたんですか。

出光 実は御社から近い新橋支店に最初配属されまして、在職中はこのビルにも営業に来ていたと思い、今日来て驚きました。

亀岡 それは驚きますね。

出光 はい。入行して最初の2年はベンチャー企業の担当をしていました。それこそ今注目され急成長しているメルカリという企業を担当していました。その後、企業調査部に異動になり、不動産業と接点を持つようになったのです。

(続きは本誌で)

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