東証グロース市場上場のランディックス(東京都目黒区)は、富裕層向けの住宅用土地の販売や建築会社の紹介で事業を拡大してきた。今後は既存顧客から需要のある賃貸マンションの開発も強化していく。岡田和也社長に同社の戦略を聞いた。
収益不動産開発を強化
商圏拡大で成長 経常利益率10%超
ランディックスは、富裕層をターゲットとした不動産の販売事業を軸に、エリアや提供商品の幅を広げることで、さらなる成長を図る。
2023年3月期の業績は、売上高150億1700万円と、22年3月期比34.9%の増収。経常利益は同13%増の16億300万円。経常利益率は10.7%と10%を超えた。
岡田社長は「営業エリアの拡大が、業績伸長の要因の一つ」と話す。
同社はこれまで、城南6区といわれる、東京都港区・渋谷区・目黒区・世田谷区・品川区・大田区を中心に不動産事業を展開してきた。22年からは、城南以外の文京区・豊島区・中野区・杉並区の富裕層顧客の開拓を推進。22年3月期に10億9000万円だった、城南6区以外のエリアでの売り上げは、23年3月期には増加率173.8%の30億円と全体の売り上げの2割を占めるまでになった。