エース損害保険(東京都目黒区)は、入居者の自室内での自殺、孤独死、犯罪による死亡に対して、賃貸管理会社が家主に支払う見舞金費用を補償する保険を商品化した。管理業者が負担する業務運営上の損害賠償金および家主への見舞金費用を補償する保険商品「賃貸管理リスクガード」を開発、4月1日から取り扱い開始する。
保険契約者および被保険者は賃貸住宅の管理会社。保険料は賠償責任保険金額500万円、改装等見舞費用保険金100万円の場合、1戸室あたり月額200円。
補償内容は、賠償責任保険金が、賃貸住宅の管理業務に起因して発生した対人・対物事故以外の賠償事故により、管理業者が被る損害賠償金と訴訟費用。改装等見舞費用保険金では、賃貸住宅の入居者が自室内にて自殺、孤独死、または犯罪により死亡した場合、管理会社が家主に支払う見舞金を費用保険金として支払う。
賃貸住宅内で入居者の自殺や孤独死があった場合、清掃費用、改装費用、家賃収入の減額を補てんする費用の負担について、家主と遺族の間でトラブルに発展するケースがあり、管理会社が一部費用を負担せざるを得ない事態も発生している。