フィット(徳島県徳島市)は、戸建て賃貸住宅に太陽光発電システムを搭載する新プランを展開している。フィットが家主に代わって太陽光発電システムの設置費用を負担し、売電金額を家主・入居者・フィットの三者で等分することで費用を回収していく。10月ごろから試験的に提案を開始し、11月末までに15棟受注した。
「地主が通常の商品と同程度の価格で建築できて、なおかつ入居者にも利益を還元できる方法」(鈴江崇文社長)として考案した。2棟の戸建て賃貸住宅に各4・2キロワットずつ搭載した場合、月額の売電価格は3万3000円になり、家主・入居者・フィットで1万1000円ずつ分け合うという。フィットは約10年間かけて建築費用を回収していく試算だ。
太陽光発電システムについては特別税制を活用した設置などに興味を持つ資産家などもいることから、同社では今後もさまざまな設置法を検討していくという。