ジェイ・エス・ビー(京都府京都市)は、私立大学では国内初となるキャンパス内学生寮「カレッジハウス扶桑」を、拓殖大学・八王子キャンパス内に建設した。設計は太陽設計(福岡県福岡市)。4棟405戸の大型物件だが、入居希望者は戸数を大幅に上回る600名にのぼり、抽選で選ばれた学生が入居した。
寮のテーマは「エコキャンパス」。屋上に太陽光パネルを設置し、発電状況は施設内のモニターで確認でき、「見える化」を実現した。共用部にはLED高効率型器具を採用し、人感センサー型、外部感知型、タイマー型の併用により、効率的な照明計画を行った。また、電力供給が止まった際も風力や太陽光による発電で照明器具が点灯する。
住戸にはオリジナルのモニターを取り付け、ボタン1つで警察、救急車、消防署、管理人に直接つながる。また、シェアサイクルを所有し、時間単位で自転車を利用できる。英会話講座、就職活動支援講座なども設置していく予定だ。
「浴衣の着方講座など、日本の文化を伝えるような講座の設置も考えています」(広報担当・主任調査役 高橋譲氏)
物件はJR中央線・京王線の高尾駅からバスで5分。寮棟のほかに売店棟、食堂棟、浴室棟がある。寮費は月額5万8000円で周辺相場より8000円高い。
拓殖大学所有の土地に、ジェイ・エス・ビーが建物を建設。借地開始から20年以上経過後に大学側から申し入れがあれば、建物を相当の対価で譲渡する。借地期間満了の30年後であれば、大学に無償で譲渡する。
「将来的には3分の1の割合で留学生に入寮してもらう予定です」(高橋氏)