太陽光パネルに「原因不明の出力低下」が発生

Fraunhoferの実証実験

その他|2012年09月02日

  • twitter

欧州最大の研究機関であるFraunhofer(フランフォーハー、ドイツ)が、ヨーロッパでシェアを持つ主要な太陽光パネルメーカー13社のパネルを使って行った実証実験が、波紋を広げいる。「温度50度、湿度50%、1000V加圧」の条件下で、出力を調べたところ、4社をのぞく9社のパネルで、わずか48時間のうちに出力低下が発生。なかには、2%程度の出力しか出さないパネルもあったという。以前から太陽パネル設置後、4年足らずで出力が下がってしまう事例が報告されており、この原因不明の劣化を検証するために行った実験とされている。

実験に使用されたパネルは、欧州や中国といった海外メーカーを中心とした13社。日本国内でも採用が進む海外メーカーの名前もあったが、実験結果については、社名を伏せた状態で発表されている。

出力低下について問題がなかったとされる4社については社名が公表されており、京セラ、シャープ、Q-Cells(ドイツ)、LG電産(韓国)だったという。13社の中にふくまれた国内メーカーは京セラとシャープだけで、日本製はいずれも「出力低下の問題はなし」とされた。

この結果を受け、販売会社の間でも動揺が広がっている。太陽光発電パネルの販売を行う山善(大阪府大阪市)の住建事業部マーケティング部の松田慎二氏は「日本国内でも価格が安いというだけで海外メーカーの製品が多く販売されています。太陽光発電事業は長期にわたる事業です。製品の良しあしもさることながら、システムインテグレーダーや工事発注会社についてもよく吟味する必要があるでしょう」と語った。

検索

アクセスランキング

  1. ビューン 大石隆行社長 電子書籍読み放題、13万戸に

    【企業研究vol.246】ビューン

  2. 共済活用の動き広がる

    全国賃貸住宅修繕共済協同組合,KENT(ケント)共済協同組合,西田コーポレーション,三好不動産,スマイルあんしん共済協同組合,アート企畫社

  3. イントラスト、家賃債務保証ノウハウを提供

    イントラスト

  4. 大手不動産会社で入社式

    レオパレス21,大東建託グループ,ハウスメイトパートナーズ,APAMAN(アパマン),常口アトム,武蔵コーポレーション,TAKUTO(タクト),三好不動産

  5. EV充電、累計受注2万5000台に急拡大

    Terra Charge(テラチャージ)

電子版のコンテンツ

サービス

発行物&メディア

  • 賃貸不動産業界の専門紙&ニュースポータル

  • 不動産所有者の経営に役立つ月刊専門誌

  • 家主と賃貸不動産業界のためのセミナー&展示会

  • 賃貸経営に役立つ商材紹介とライブインタビュー

  • 賃貸管理会社が家主に配る、コミュニケーション月刊紙

  • 賃貸不動産市場を数字で読み解く、データ&解説集

  • RSS
  • twitter

ページトッップ