管理会社の業務軽減策として
キッズウェイ(東京都豊島区)が賃貸マンションの掲示板スペースにサイネージを設置する提案を強化している。
紙で出力した掲示物を管理物件まで貼りに行く代わりに、パワーポイントなどのデータを作るだけで、作業が完了するのがデジタルサイネージを使うメリットだ。
スペースが限られていても複数の情報を流せるほか、剥がされたり色が焼けて読めなくなることもない。
リンク(静岡県浜松市)は、昨年5月に竣工した全38戸のRCマンションで採用した。建物は浜松駅から徒歩3分の場所に立つ8階建てで、単身者向け居室が8割強を占める。設置した場所は1階エレベーターホールだ。管理人が常駐しないマンションのため、入居者向けの連絡事項を発信するツールとして利用しているという。
「差別化の一助になればと考えました」とj堀江哲史氏は話す。
転勤者が多いため、ゴミ出しの方法や地元町会からの連絡事項などの情報が喜ばれているという。また、地元浜名湖関連のニュースや、建物内にあるコインランドリーや自動販売機スペースの案内情報が流されている。
発信情報は、堀江氏が自ら作成する。使っているのはウィンドウズに標準装備されている「ペイント」ソフト。他のソフトで作成したデータをコピー&ペーストして、ペイント上で体裁を整えるだけ。出来上がったデータをパソコン上の決められたフォルダに保存すれば、デジタルサイネージに反映される。「作業は誰にでもできる簡単なものです」(堀江氏)。今後も注大型マンションでは、導入を検討したい、とのことだ。