賃貸管理会社・家主からの受注も増加の傾向
携帯電話用ゲームアプリ大手GREE(グリー・東京都港区)のグループ会社でリフォーム事業を行うセカイエ(大阪府大阪市)が、2014年12月~2015年6月の7カ月で6億円の売上に達した。
セカイエは2012年12月に創業。
インターネット上でリフォーム工事を受注する事業として、WEBサイト「リノコ」を立ち上げ、2014年11月期の年間売上は5億4000万円だった。
その後、今年1月にM&AによりGREEの100%子会社となった。
今年に入り、月間受注数300件、月商1億円を超えるペースを維持している。
セカイエ創業者で現在も社長を務める高間舘(たかまだて)紘平社長は、「2016年6月期は売上高30億円を目指す」と話す。
賃貸管理会社や店舗等の法人からの売り上げが約2割に達する。
その内、半分が原状回復で、残りの半分がフルリフォーム工事になる。
一部の大手賃貸管理不動産会社や、個人家主から毎月一定数の工事を受託していることから、「賃貸市場のニーズを掴めており、営業を強化したい」(高間舘社長)ということだ。
リノコでは住宅設備ごとに工事費込みの全国統一価格が表示される。
ユーザーと工事契約を結ぶのはあくまでセカイエだ。
その後、800社に上る提携工事会社が現地に赴き、工事を担当する。
そのため、掲載料を払った工事会社の情報が掲載される、情報掲載サイトとはビジネスモデルが異なる。
工事会社の品質管理については、ユーザーのアンケートや、下見からの成約率、施工件数など約100項目からなるチェックシートにより行われるという。
リアルタイムで順位付けがされており、好成績を残す施工会社が優先して発注がなされる仕組みだ。
8時~21時まで365日営業するコールセンターでは、一日あたり約200件の問い合わせが入っているということだ。