交流イベントで多世代つなぐ
横浜の団地を拠点とし、地域で助け合い子育てをする実験的な取り組みが1月25日からスタートする。
独立行政法人都市再生機構(以下、UR:神奈川県横浜市)の保有する『港北ニュータウンメゾンふじのき台』が舞台となる。
URが2016年に「持続可能なコミュニティーづくり」の事業者を募集し、子供の送迎や託児を顔見知り同士で共助する仕組み『子育てシェア』を運営するAsMama(同)が選ばれた。
取り組みは大きく分けて3つ。
1つ目は団地近郊の居住者も交えた子育て世代・多世代交流イベントの開催だ。
団地内の集会所を利用し、子どもから高齢者まで参加できるお花見や書道教室などを開催する。
2つ目が、地域子育て支援者『ママサポーター』の募集説明会や子育て支援者向けの勉強会を開催すること。
ママサポーターとは、研修やe‐ラーニングなどを受け、資格を取得した人材で、登録者は600名。
地域住民にイベントの告知を対面で行う、子育て世代の相談に乗るなどの役割を果たす。
3つめが、団地近郊の『子育てシェア』登録者を含めた専用コミュニティサイトの設営と運営だ。
『子育てシェア』とは、子どもを預かってほしい会員と、あずかれる会員をオンラインでマッチングするサービス。
登録者数は4万3430人、案件数は1万2007件の実績がある。
支援者への謝礼は1時間で500~700円と利用しやすい金額になっている。
実施期間は1月25日~19年12月までを予定する。
AsMamaはこれまでも、東急電鉄(東京都渋谷区)の企画するシングルペアレンツと単身者がともに住むシェアハウス『STILIO WITH 代官山』にてイベントの開催やシェアサービスの推進を進めてきた。
同社は「まだ実験段階だが、今後賃貸住宅においても連携の機会を増やしていきたい」と語る。