電子契約サービスと連動
不動産業界向けの電子契約サービスを展開するPICK(ピック:東京都目黒区)は、2023年12月26日に、書類や物件情報をクラウド上で管理するサービス「PICKFORM(ピックフォーム) 案件管理」の提供を開始した。
同社が手がける電子契約サービス「PICKFORM 電子契約」で扱う契約書だけでなく、物件にひも付く書類や写真などのデータを格納・管理できるサービスだ。PICKFORM 電子契約を使って締結した電子契約の書類は自動で該当の物件のフォルダーに格納される。
24年1月末時点では、PDFのみのファイルのアップロードが可能。3月末までに「エクセル」や「ワード」のデータ、画像などの拡張子にも対応する。
入居者や取引事業者に対して、画面上で指定のファイルを共有する機能も実装していく予定だ。メールのほか、「LINE」などの外部のコミュニケーションツールとの連携も想定する。メールなどのツールを開かなくても、指定した定型文やダウンロード用のURLとともに送信することが可能になる。
PICKFORM電子契約を導入している企業は、PICKFORM 案件管理も原則無料で利用することができる。
阿部幸平執行役員は「今後も契約書の自動作成や役所調査を支援するサービスをPICKFORMシリーズとして展開していく予定だ。サービス群を拡充し、不動産会社の業務効率化に寄与する仕組みづくりを進めていく」と語る。
(2024年2月12日9面に掲載)