不動産会社のアルファ・プロパティマネージメント(東京都渋谷区)が債務整理に入ったことが13日、明らかになった。
帝国データバンク(東京都港区)によると、収益不動産の買い付けとマンション再販事業の拡大で借入金が膨らみ、資金繰りが回らなくなったのが原因のようだ。
また前役員が決算を粉飾したり、横領をしたりなどずさんな経営状態だったとの話も浮上しており、関係者によると「まともな会社ではなかった」という。
同社は2006年8月に設立。
個人オーナーらから約7000戸のマンションや商業ビルの管理を受託していた。
資産家や富裕層向けに資産運用のアドバイスを行い、その後収益物件の買い付けや販売に着手し、急激に事業が拡大した。
11年約24億円だった売り上げは、15年には200億円を超えていた。
14年に都内12店舗の賃貸仲介事業を、15年12月に賃貸管理業を事業譲渡している。