借り上げ家賃の支払い停止

スマートデイズ

事件|2018年01月22日

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かぼちゃの馬車、就任5日目の社長が謝罪

サブリースで不動産投資をするオーナーが自己破産に追い込まれている。『かぼちゃの馬車』ブランドで女性専用シェアハウスを運営するスマートデイズ(東京都中央区)が17日、サブリース賃料の支払いが困難な状況を伝えるオーナー向け説明会を都内で開催した。昨年末、報道した同業のサクトインベストメントパートナーズに続き、新築シェアハウス投資のトラブルが広がっている。

「完全な詐欺だ。いずれ金融庁の指導や裁判などで事実関係をはっきりしてほしい」。説明会の会場から出てきたサラリーマン家主は憤りを感じていた。スマートデイズから1月のサブリース賃料の支払いができないと発表されたからだ。本紙が複数の説明会出席者に取材し、明らかになった。

会場にはサラリーマンや夫婦連れなど約400人のオーナーが出席。30、40代の男性が目立った。およそ800人いるとされる同社の管理受託オーナー数の実に約半数だ。現在の管理物件数は1万1259室になるという。
説明会に登壇したのは、5日前の12日に就任したばかりの菅澤聡社長をはじめ役員や弁護士、菅澤社長が代表を務め、同社の主要株主であるオーシャナイズ(東京都港区)の関係者らが出席した。前社長の大地則幸氏の姿はなかった。

会の冒頭に弁護士が、「本来なら大地が説明すべきだが、この場に出席する返事をもらえなかった」と前置きしたうえで、「私たちも騙されたと感じている。大地に対しては訴訟を起こし責任を追及していく」と繰り返し、自分たちも被害を被った立場であることを強調していた。菅澤社長は、大地前社長から経営を引き継いだ経緯を説明した。

資金繰りが悪化した原因は不動産売買事業の売り上げ低迷だという。2017年10月末に取引先の金融機関が、今後、新規のシェアハウス購入者に対し融資ができないと方針を改めた。9月までは月に約15物件を販売していたが、10月はまったく売却できず、11月は10物件、12月は3、4件と失速し、深刻な資金不足に陥ったという。売買事業の責任者は大地前社長だったとも主張。

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