交流イベントで地域活性を図る、コミュニティ賃貸住宅

八景市場,コトナハウス

その他|2023年06月29日

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 少子高齢化により人口の減少が進む日本。地域によっては、若い世代や新たな住民を呼び込むことで、地域の活性化を図っている。今回は、賃貸住宅に併設した、入居者以外も利用可能なレンタルスペースを使い交流イベントなどを開催している物件を紹介する。

レンタル共有スペース併設

八景市場、アパート敷地内でマルシェ

「住みたい」きっかけづくり

 京浜急行電鉄本線金沢文庫駅より徒歩約10分。閑静な住宅街の一角に、「食」をコンセプトにしたシェアスペース併設型アパート「八景市場」がある。オープンしたのは2019年2月。人口の減少が進む神奈川県横浜市金沢区で、新たな住民を呼び込むため、定期的にマルシェやイベントを開催する。このイベントを目的に若い世代がこの地を訪れ、にぎわい始めている。

エンジョイローカル開催風景

19年に開催したイベント「エンジョイローカル」では、ビール専門店や地元のベーカリー、農家が出店。多くの人が訪れた。写真奥は八景市場

 同物件は居住部分の母屋と、離れとして「こずみのほとり」と名付けたシェアスペースから成る。母屋は木造2階建ての連棟長屋で全7戸。専有部は約50㎡。間取りは2DKで、主に30~40代の共働き夫婦が入居している。1階はコンクリートの土間打ちで、アトリエや工房などに使える仕様だ。窓を開けると道路に面した共有庭につながることから、1階を小商いとして活用することもできる。

 こずみのほとりは、キッチン完備の平屋のシェアスペースで、広さは36㎡ほど。居住者は1時間1000円、入居者以外は1300円で借りることができる。飲食店営業許可を取得済みのため、料理教室やランチ会などを開くことができる。家賃は周辺の相場と同等の設定で、月9万5000~11万円(共益費込み)。募集開始から1カ月未満で満室となった。

離れはキッチンワークショップ風景

離れはキッチン付きで、食に関するワークショップが開催できる

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