2022年12月期に、売上高、経常利益、販売戸数のすべてで過去最高を更新したグローバル・リンク・マネジメント(以下、GLM:東京都渋谷区)。バルク販売を推進し、営業効率の向上策が奏功した。ストック事業の売り上げ比率を高め、将来の経営リスクに備える。
国内AM会社に22棟売却契約
経常22億7800万円過去最高益を更新
GLMの金大仲社長は「東京のレジデンスの高需要、価格の上昇傾向は当面続くとみている。一方で、欧米のマーケットがクラッシュする可能性は依然としてある」と語る。同社では金融危機に陥った際のリスクを回避するために、営業の効率化と多角経営を進める。
22年12月期の売上高は、21年12月期比で16.3%増の356億7300万円、経常利益は同53.2%増の22億7800万円となった。販売戸数は979戸で、いずれも過去最高を記録。主力事業は不動産の開発・販売の「不動産ソリューション事業」で、328億1700万円と売り上げの9割以上を占める。そのほかのセグメントは「プロパティマネジメント事業」で、22年12月末の管理戸数は2727戸となった。
収益不動産の開発・販売において注力しているのは、大きく二つ。一つ目は営業活動の効率化による利益率の向上だ。