建築キャンセルで土地買取膨らむ
アパート建築、管理を行うTATERU(タテル:東京都渋谷区)は5日、保有する販売用不動産122棟1092戸を売却すると発表した。買主は非開示。売却金額は、2018年12月期の連結売上高の10%相当としており、約80億円程度と考えられる。同社の不正行為判明によるアパート建築キャンセルに伴い、保有不動産が増えたため売却を進めている。
内訳は、東京が58棟535戸、名古屋が28棟249戸、大阪26棟231戸、福岡10棟77戸。 18年9月に、同社の営業社員がアパートの購入を希望したオーナーの預金通帳残高を改ざんし、融資を受けられるようにした不正行為が発覚。その後、特別調査委員会が調査を行い、15年以降に成約した2269件のうち、顧客の預金通帳残高の改ざんが実行されたのが350件あったことが明らかになった。