ダイキン工業やノーリツなどメーカーも本腰
大手設備メーカーが、賃貸アパート・マンションのオーナー向け営業を強化している。
初期投資を抑えながら最新の住宅設備を導入できるよう、リースプランを構築。提案を行っている。
空調大手のダイキン工業(本社:大阪府大阪市)は、同社のルームエアコンとエコキュートの全機種を対象に、「安心保証リース」という商品名でリースを提案している。
賃貸オーナーであれば最長10年間の契約が可能。期間中、通常使用で故障した場合には無償で修理を行う。
リース料率は、100万円以下の場合、10年間の契約で1.38%。100万円を超えた場合には、1.36%となる。
光熱費などランニングコストを気にする入居者が増加している昨今、省エネ設備の導入は差別化戦略のひとつと捉えられており、オーナーからの引き合いは増えているという。
これまで戸建て住宅や分譲マンション向けの営業が主体だったノーリツ(本社:兵庫県神戸市)も、リースプランを切り口に、賃貸オーナーへの営業を強化する。
ガス風呂給湯器、ガス給湯器、ビルトインコンロなどを組み込み、5年と7年間の2プランで販売。
20万円から利用でき、期間中のメンテナンス料金は無料。
契約終了後は、再リース(年間リース料金の10分の1の費用で1年更新)、入れ替え、取り外しのいずれかから選べる仕組み。
3口のビルトインコンロなど、人気設備を低コストで導入できるとあって、注目を集めているようだ。
リース費用は経費として計上でき、さらに修理などによる突発的な支出を抑えることができるため、オーナー側のメリットも大きい。
メーカーとしても賃貸オーナーは今後の有望市場としてみており、プラン内容の充実を進めているようだ。