81万戸でカード支払い可能に
大東建託(東京都港区)が、家賃のクレジットカード決済を開始した。
大東建託、大東建託の物件管理を行う大東建物管
理(東京都港区)、三井住友カード(東京都港区)、ジェーシービー(東京都港区)および、賃貸不動産専門の決済代行会社であるHUBees(ハビーズ、東京都新宿区)は、毎月の家賃のクレジットカード決済を11月1日からスタート。
対象となるのは、大東建物管理が借り上げる賃貸住宅81万戸だ。
大東建託と大東建物管理は、昨年10月から、入居時費用の支払いについて、クレジット決済を導入。
今年7月からは、原状回復費用が発生した際のクレジット決済サービスも拡大していた。
大東建託の新規契約者のうち18~19%がカードを利用しているという。
経営企画室広報課の滝沢典子氏は「契約者から、家賃もクレジットカードで払いたいという要望が上がっており、今回の実施に至りました」と経緯を語る。
ハビーズが提供するオンライン決済システム「メールでビュン!」を利用したクレジットカード決済に対応。
同システムは、ユーザーが24時間、PCやスマートフォン・携帯電話などからクレジット決済ができる。
家賃の支払いへも対応することにより、入居から退去まで、ユーザーがクレジットカードで支払うことができるようになった。
業界でも、クレジット決済の流れは着実に広がっている。11月1日から、約2万9000戸管理する住友林業レジデンシャル(東京都千代田区)の管理物件で、入居時初期費用のクレジット決済を開始した。
三井住友フィナンシャルグループのクレジットカード会社であるセディナ(愛知県名古屋市)、プレステージ・インターナショナルグループの総合保証サービス会社イントラスト(東京都千代田区)が提供するサービスを導入。
「イントラスト」のオンライン決済システム「Doc―on」SMS+Webクレジットカード決済を使用。
賃貸住宅の契約者の携帯電話番号を宛先としてSMSを送信。
SMSに記載されたURLから手続きする仕組みだ。
SMSを活用したサービスは、国内で初だという。
まだエイブル、ハウスメイトパートナーズ、レオパレス21では、初期費用や家賃のクレジット決済導入の動きは出ていないというが、今後の動きに注目したい。