地域活性化につなげる
築古民家を再生し地域の防犯・活性化につなげることを目的として、昨年7月に設立した一般社団法人全国古民家再生協会(大阪府東大阪市)。
今月から本格的に活動を開始した。
協議会では、家主が手持ち物件の活用方法に困っている場合、あるいは、相続したがどのようにすればよいか分からないといった空き家などに対して専門家が活用方法を提案する。
リフォームやリノベーションした際には収益物件としての商品性をシミュレーションし、さらに借主の斡旋まで協会が対応するという。
大熊重之理事長は「『建て替えを勧められた』といった声をたびたび聞くようになりました。管理会社の立場からすると、築古物件は手数料が少なく扱いたくないと思います。しかし実際は価値があり収益を得られる物件がほとんどということが経験から分かりました。そのため、築古不動産を再生し、流通させ新しいマーケットを創ろうと当法人を設立しました」と語った。
一方、収益物件を探す人へは協会が初期費用や利回りなどを記した成功事例を紹介するとともに、物件情報を提供する。
一般会員は無料で登録でき、これらの情報やセミナー、内覧会の情報などが届くという。
「オーナーや工務店、不動産会社などにも収益を発生させる仕組みを作ります。スクラップアンドビルドのまちづくりを改め、再生することで町の防犯や活性化につなげるよう提供します」(大熊理事長)