物件紹介とDIYキットの提供を同時に行う
DIYキット開発を手掛けるTSUMUGI(岩手県陸前高田市)は、omusubi不動産(千葉県松戸市)と共同で、DIYをしたいユーザーを対象にした賃貸物件サイト「CUSTOMROOM」をオープンした。
同サイトでは、DIY可能物件を紹介すると同時に、塗装、床材、組み立て家具などいくつかのDIY用の材料を提供する。
ユーザーは、住みたい部屋を選び、メニューの中から希望するものを選ぶと、DIYキットが届き、説明書に従って作業ができる。
基本的に専門工具がなくてもビスで打つ、組み合わせるなどの作業で簡単にできるメニューを用意した。
物件ごとにDIYの上限金額を定めており、その範囲内で行えばユーザーの負担はない。
基本的に費用は10万~15万円で、オーナー側が負担する。
築古で空室が続いていた物件の家賃を少し上げて募集することで、上がった分の家賃を費用に充てることも考えており、オーナー側に大きな負担にならないように配慮する。
TSUMUGIは、震災復興さなかの岩手県陸前高田市に拠点を置き、家具から家まで組み立てられるDIYキットを開発し販売するほか、木工のワークショップなどを開催。
木材は、陸前高田エリアの材木店と協働し、地元の国産杉である気仙杉を使用している。DIYキットにもこの杉を利用する。
TSUMUGIの桑原憂貴社長は、「DIY可能物件やDIYメニューも今後さらに増やしていきたい」と語る。