東大が女子学生に家賃3万円を補助
商品|2016年11月25日
駒場キャンパス近くの100室が対象
東京大学は2017年4月から、学校が指定した100室の一般賃貸住宅に女子学生が入居した場合、月額3万円の家賃補助を開始する。
オーナーとの賃貸借契約には大学は介入せず、家賃補助をする住居として指定するのみ。
教養課程を受講する駒場キャンパス近くの賃貸住宅が対象で、セキュリティと耐震性が高く、女性専用の単身向け物件が対象だ。
オートロックやインターホンなどの防犯設備を重視するため、家賃相場よりも高い物件が中心になると考えられる。
入居できるのは、自宅から駒場キャンパスまでの通学時間が90分以上の女子学生だ。
入学後最長で2年間支援を受けられる。
東大は、現在20%である女子学生の比率向上を、20年までに30%まで高める目標を掲げている。
5年以上前から、一般の賃貸住宅に入居する学生に家賃補助をしているのは、学校法人大阪国際学園だ。
4年制と短期大学で、沖縄県から同校に入学する学生を対象に、初年度のみ月額2万円、年間24万円を支給している。
今年度の対象学生は20人以上で、大半が補助制度を利用している。
担当者によると、家賃補助制度を開始してから、沖縄県からの入学は年々増えているという。
学生寮や大学が借り上げている学生マンション以外の一般賃貸住宅で、家賃を補助する制度は珍しいが、入学生確保に効果の期待できるようだ。