築40年の物件をコミュニティスペース設け再生
三井不動産(東京都中央区)は2月27日、老朽化不動産再生コンサルティングサービスの第一号物件である『早宮サンハイツ』の完成内覧会を開いた。
個人オーナー向け不動産活用事業の一環で、築古物件の相談が増えたことから始まったサービス。
青木茂建築工房(東京都渋谷区)と業務提携して改修した。
躯体を残して改修するため廃棄物が少なく済み、新築に比べ工事費を70%に抑えられる。
また、現行の耐震基準に合わせた設計を行う。
東京都練馬区にある築40年の『早宮サンハイツ』は4階建てで、新たにエレベーターを設置し、湿気対策として土間コンクリートを取り入れた。
敷地内には60.5㎡のウッドデッキ風のスペースがあり、屋外でのヨガやバーベキューも楽しめる。
建築を担当した青木茂氏は「開放的なスペースで、入居者と近隣住民に交流が生まれることも見込む」と話す。
賃料は、1DKで10万9000円から。
全28戸のうち、既に22戸の入居が決まっている。
同社では現在、3件の老朽化再生コンサルティングサービスが進行している。
サブリース事業を広げていくために、不動産を活用する新しい選択肢として、同事業を展開する。