アーキビジョン21 全国展開し年間2000戸の販売見込む
賃貸住宅の建築などを手掛けるアーキビジョン21(北海道千歳市)は5月から、同社の新商品である『スマートモデューロ』のビジネスパートナー募集を本格化した。
『スマートモデューロ』とは、同社が開発したコンテナ型の住宅。
トラックで運搬し、基礎の上に設置し連結することで通常の賃貸住宅として利用することができる。
撤去も土台との連結を外すだけであるため、容易に移設の完了が可能だ。
ベーシックタイプで、1戸28m2にトイレ、シャワールーム、洗面台、エアコンなどが付き750万円(基礎工事費用除く)。
定型のコンテナ型であるため、横に接続して、空間を広げたり、敷地内に複数戸を置き、事業に合わせて増やしたり、減らしたりすることができる柔軟性が特徴。
内装は天然木を用い、雪国仕様で高断熱・高防音性能だ。
スマートモデューロ事業部の佐々木信博部長は「東京で実験的に、同商品をひと夏設置したところ、エアコン1台で十分に快適に過ごせた」と話す。
すでに、オーナーが4戸購入。うち1戸にオーナー自身が住み、他の2戸には、週2回ほど仕事で北海道に出張する学習塾の講師と、医者が入居。1戸で11万円ほどの賃料で貸しているという。
「オーナーがスマートモデューロのデザインを気に入り、自分で住みたいということで購入された」(佐々木部長)
エリアにもよるが、表面利回りで10%程度の賃料収入を想定している。
今後は、全国に300社のビジネスパートナーを集め、同商品を広げ、年間2000戸の販売を目指す。
すでに自治体が移住体験宿泊施設に導入しており、民泊への活用も視野に入れる。
リースやレンタルにも対応する。
移動、設置、撤去が容易におこなえる賃貸住宅の新しい形になりそうだ。