銀座に新拠点で不動産会社向けビジネス推進
総合不動産業を展開するクラスコ(石川県金沢市)は22日、新たな拠点となる銀座オフィスをオープンした。場所は都営浅草線「東銀座」駅から徒歩2分のビル7階のワンフロアをリノベーションした。
41.65坪のオフィスでは「体験」を重視した。会場はイベントやセミナーでの活用を考え、間仕切り代わりのカーテンを開けると、60人が収容可能な広いスペースになる。VR内見システムや、同社が展開する業務支援アプリ『クラスコリテック』を実際に操作してみることもできる。
同社が現在注力しているのは、不動産会社向けのサービス提供だ。リノベーション支援の『リノッタ』は387店、買い取り再販事業の『カウリノ』は34店が加盟しているが、もっとも伸びているのが『クラスコリテック』で約300店が導入している。
クラスコリテックは、イーラーニングやウェブの業務マニュアルなど6サービスがある。特徴的なのは、それぞれのサービスを利用企業がカスタマイズでき、さまざまな方向に活用可能な点だ。例えば、イーラーニングが、クラスコが提供する研修プログラムも提供しているが、利用企業が自社の研修内容を撮影し、他の店舗での研修にも生かせるのだ。小村典弘社長は「すべて自社で出てきた問題点を解決するために生まれてきたサービス。
利用企業からの声も反映してさらにいいサービスに改善することで、自社の業務にも生かしていける」と話す。
同社のサービスで不動産会社の業務効率化を進め、家主向けのコンサルティングや企業ブランディングに人材とエネルギーを向けられれば、不動産業界全体のレベルを上げることにつながるとみる。
「クラスコリテック、リノッタ、カウリノを合わせ、2年後に2000店の加盟を目指す」(小村社長)