第一弾は築25年の元社員寮
近鉄不動産(大阪市)は6月23日、リノベーション賃貸事業に新規参入することを発表した。同社ではこれまで、新築した物件の賃貸は行ってきたが、リノベーション物件では再販するのみだったため、同社としては初となる。
第一号となるのは東京メトロ有楽町線「成増」駅から徒歩5分の場所に立つ、近鉄グループが所有していたRC4階建て築25年の社員寮。専有部約22~26㎡の1K全29戸中、エントランス横の1戸をコミュニケーションルームにし、残りの28戸を30代前後の単身社会人をターゲットに11タイプにリノベーションした。土間が広く取られ、自転車を止めておくことができる部屋や、キッチン横にワークスペースのある部屋など、多様な暮らし方に対応する。
賃料は共益費込みで7万~8万8000円。建物全体の工事が完了する8月に入居開始予定で、すでに6割が成約済みだ。