満室時の相互送客で稼働率向上狙う
1カ月から賃貸借契約を結べるマンスリーマンションを運営しているレジデンストーキョー(東京都渋谷区)ら6社が共同で、空室の問い合わせを受け付ける集客サイト『BR4U4(ビーアールフォーユー)』を立ち上げたことが16日分かった。2月中旬に開設し、約1カ月間で110件の問い合わせがあったという。
マンスリー物件を探すユーザーが同サイトの問い合わせフォームから希望条件を入力して送信すると、同時に6社に届く仕組み。マンスリー運営会社は条件に合う空室があれば、個別にユーザーに返信し、商談へと進む流れだ。すでにマンスリー物件のポータルサイトはあるものの、家賃以外の諸経費の金額や空室期間が分かりにくいことを考慮し、問い合わせ形式のサイトにした。
これはもともと自社運営物件にユーザーが希望する空室がない時、電話やメールで他社に送客していた仕組みをシステム化したもの。自社で成約が取れなくても同業他社で協力し合うことで顧客満足度の向上とスケールメリットの相乗効果を狙う。繁忙期など手が回らず送客できていなかったこともあり、サイト開設によって容易に相互送客を可能にした。
そのため、サイトのSEO対策などはせず、各社がサイトにユーザーを誘導していく考えだ。マンスリー運営会社がユーザーから問い合わせを受け自社運営物件に該当する空室がなかった場合に、同サイトのURLをメールで案内していく。これまでの110件の反響はほとんどURLからのアクセスだった。