不動産業務支援クラウドサービスを提供する日本情報クリエイト(宮崎県都城市)は8月21日、人工知能(AI)で賃貸物件の戦略レポートを自動作成する管理会社向けサービス「空室対策ロボ」の販売を開始した。物件レポート作成支援システム「参謀くん」を提供する不動産テック企業のStudio LOC(スタジオ エルオーシー:東京都台東区)との共同開発となる。
管理受託営業に活用
国の統計データや、日本情報クリエイトが持つ成約賃料・空室率データ、不動産ポータルサイトから収集したデータなど全国累計100億件の不動産ビッグデータを活用する。ウェブ上のシステムに対象物件の情報を入力すると、AIがデータを基に解析。賃料査定、周辺の類似物件との賃料比較、入居者ターゲットやニーズの高い設備、広告戦略などを記載した「満室戦略レポート」が作成される。
管理会社は、レポートをオーナーとの商談の資料として利用できるほか、自社ホームページやセミナー資料、ダイレクトメールなどに空室対策ロボへのリンクやQRコードを記載し、管理受託営業のツールにすることができる。オーナーが所有物件の情報を自発的に入力するため、新規顧客の情報収集、反響獲得にも効果が見込める。
料金は初期費用無料で月額3万8500円(税込み)から。
(2023年9月18日9面に掲載)