シェアリングモビリティ事業を手がけるClew(クルー:京都市)は、シェアサイクルサービスを提供するドコモ・バイクシェア(東京都港区)と資本業務提携を締結し、2023年11月11日よりシェアモビリティサービス「CLEW」の提供を開始した。
ドコモ・バイクシェアと提携
Clewの運営メンバーは18年6月より京都市でシェアサイクルサービスを運営してきた。24年1月31日時点で、自転車の貸し出し拠点であるポートを京都市内の250カ所で運営し、約800台の自転車を設置している。この数は京都市内最大級だ。
CLEWで貸し出すのはすべて電動アシスト自転車となる。利用者はドコモ・バイクシェアのアプリを使用してポートを検索し、予約する。東京都や大阪府をはじめ、国内の52エリアで利用できるドコモ・バイクシェアの基盤を利用することで、京都市内の利用者はもとより、ほかのエリアの利用者にとっても利便性の高い移動手段の提供を目指す。
CLEWの利用料は10分88円。月額1430円(いずれも税込み)のサブスクリプションサービスや、1日乗り放題のプランもある。
ポートの設置場所は商業施設、行政関連施設をはじめ、宿泊施設や賃貸マンションなど幅広い。1ポートあたり2台から導入でき、京都市内の空きスペースであればどこでも設置することができる。大規模な設置工事が必要ないため、お試しでの設置も可能だ。ポートを設置する際の導入費用や維持費用は不要で、同サービスの売り上げの一部はオーナーに還元される。入居者は特典を受けることができるため、マンションやアパートに設置すれば、入居時の差別化にもつながる。
Clewの西本統社長は「2026年までに500ポートを設置することが目標。ハード面を足掛かりに、今後は京都市の地域情報を盛り込んだアプリなどを開発することで、京都の活性化に寄与したい」と話す。
Clew
京都市
西本統社長(35)
(2024年2月5日9面に掲載)