賃貸住宅フェア2023 in 東京 出展者紹介

ノダ,ハイドコーポレーション,DOORCOM(ドアコム),ハウジングロビー

その他|2023年07月17日

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 全国賃貸住宅新聞社では、7月19・20日に東京ビッグサイトで「賃貸住宅フェア2023 in 東京」を開催します。ここでは開催に先立ち、当日の出展企業の商品・サービスをピックアップして紹介します。

ノダ、簡単施工のリフォーム用床材

接着剤不要、貼り直し可

 フローリングを中心とした建材の製造・販売を行うノダ(東京都台東区)は、4月に室内建材・建具のシリーズ「Canaeru(カナエル)」をリリースした。その中でも賃貸住宅フェアで注目の商品は、既存の床面の上から貼ることができる床材「リフォームフロアREPITA(リピタ)VC」だ。

 同商品は既存の床面の上に貼り付けて施工する、厚さ2.5mmのリフォーム専用床材だ。カッターナイフで切断でき、リフォーム事業者以外でも施工が可能。基材の下に吸着層があり、剝離シートを剝がして床面に押さえるだけで貼り付けられるため、接着剤が不要だ。貼った直後であれば剝がして貼り直しできる点も好評だという。施工時の音やごみ、においも少なく、隣室への影響を抑えながらリフォームをすることができる。

リフォームフロアREPITA VCの施工写真

薄いが傷に強く、抗菌・抗ウイルス加工も施している

 柄は7種類を展開。「アカシア」や「ウォールナット」といった木目の強い柄から、「アッシュホワイト」のようなシンプルな柄までをそろえる。1枚あたりの寸法は150×900mm。価格は12枚入りで2万900円(税込み)だ。

 Canaeruの特長の一つは「省施工」だ。建材事業部営業統括部営業推進室宣伝企画課の河村信孝副主査は「省施工の製品を使うことで、施工の品質確保や時間短縮を実現できる。職人不足やコストダウンなどの課題の解決に役立ててもらいたい」と話す。

ハイドコーポレーション、共用部に漫画コーナー設置

3カ月ごとに蔵書入れ替え

 温浴施設や病院向けにコミックコーナーを提供するハイドコーポレーション(愛知県清須市)は2022年7月、集合住宅の共用部へのサービス提供を開始した。

コミックコーナーの写真

共用部への導入で、入居者同士の交流も促進することができる

 集合住宅の一室などに同社が所有する漫画本を置いてコミックコーナーを設置。賃貸住宅の場合は、物件のオーナーが月額料金を支払ってコミックコーナーを入居者に提供する形だ。ワンルームの部屋であれば設置冊数は2000~5000冊程度となることが多い。選書はハイドコーポレーションが入居者の男女比や年代に沿って行い、バーコードの読み取り機器付きの漫画本セルフ貸し出し・返却システムもセットで提供する。

 ハイドコーポレーションが新刊漫画本を毎月送本するほか、蔵書の1~2割を3カ月に1回入れ替えるため、入居者は飽きずにコミックコーナーを利用し続けることができる。月額料金は1冊あたり10円で、冊数は2000冊以上から。貸し出し・返却システム利用料は1万1000円(いずれも税込み)からとなる。

 23年6月22日時点で6棟の賃貸住宅にコミックコーナーを提供中だ。21年9月には、30戸のうち15戸が空室となっていた学生向けマンションの一戸を共有スペースとしてコミックコーナーを設置した。入居者からは大きな反響があり、物件への問い合わせも増加。22年3月には同物件は満室になった。

 遠藤秀樹社長は「電子書籍の読み放題アプリのラインアップにはなかなかないような最新の人気作を提供できる点が強み」と話す。

ハイドコーポレーション 遠藤秀樹社長の写真

ハイドコーポレーション
愛知県清須市
遠藤秀樹社長(47)

 

 

DOORCOM、住宅設備をまとめて提案

クラウドシステムで一元管理

 IPインターホンを販売するDOORCOM(ドアコム:東京都港区)は、8月からIPインターホンやスマートロック、スマート宅配ボックス、防犯カメラを一括管理するクラウド型管理システムを提供予定だ。

 IPインターホン「Akuvox(アキュボックス)」は、スマートロックと連携。同社が開発したスマートフォンアプリ「Akuvox SmartPlus(スマートプラス)」で訪問者への応答やエントランス・各住戸のドアの遠隔解錠が可能となる。訪問や解錠履歴は、管理システムで確認することができる。

 新たに提供するスマート宅配ボックスは、管理システムと常時連携。保管状況を管理するほか、入居者へアプリを通して配送状況を通知できるようにする。

スマート宅配ボックスの写真

提供するスマート宅配ボックス

 併せて防犯カメラも提供する。録画情報をクラウド上で圧縮保管するため、任意の時間に録画された映像をすぐに確認することが可能。管理も同システムで対応する。

 松井伊織社長は「物件に付加価値を与えるためには、セキュリティー向上やスマートホーム化は重要だ。当社は、製品だけでなく管理システムを提供することで、管理会社の業務効率の改善にも寄与する」と語る。

ハウジングロビー、プラスチック製段ボール家具

リノベの施工会社へ提供

 長崎県を中心に賃貸不動産の仲介・管理を手がけるハウジングロビー(長崎市)は、原状回復やリノベーションを行う施工会社へのプラスチック製段ボール家具「モデル~ム」の提供を強化していく。

 ダイニングテーブルやチェア、テレビ台、ベッドなどがセットになっており、組み立てて空室物件に設置。通常の家具より軽く、搬入・設置が容易な点が特徴だ。折り畳めるため保管場所も取らない。不動産会社がポータルサイトの物件写真や内見時に活用することで、部屋のイメージを入居希望者に伝えやすくなり、空室物件の反響率の向上が期待できる。

 そこで施工会社には、不動産会社に提出する施工後の写真にモデル~ムを活用してもらうことを想定。不動産会社の物件写真撮影の手間を減らし、施工単価を上げたり、リノベの提案力を向上させたりすることにつながる。

モデル~ムの活用事例

モデル~ムの活用事例

 ワンルーム・1K向けのシングルセットの価格は3万8940円、2LDK以上のファミリーセットが5万5880円(いずれも税込み)となる。発売数は6月13日時点で360セット。経営企画課の野方航課長は「モデル~ムの設置に関するサポート体制を用意し、施工会社へ提案していきたい」と語る。

(2023年7月17日8面に掲載)

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