収益不動産の販売、管理を手がけるゴールドトラストは、2022年からオーナーへの大規模修繕工事の提案を本格的に開始し、1年間で5件の受注に至っている。空室が発生した際に現地のチェックに併せて、建物の状態も確認。物件の正確な状態をオーナーに伝え、案件の獲得につなげている。
退去時に建物の状態を確認
三重県四日市市を中心に、愛知県、三重県、岐阜県の東海3県を商圏とする。全従業員68人のうち、大規模修繕の提案担当者は5人。
受注金額は600万〜1000万円程度。工事内容は、屋上防水が一番多く、そのほか外壁補修・塗装工事なども行っている。屋上防水の工法は通気緩衝工法を採用する。通気緩衝工法は、密着工法と比較し、下地の水分が残っていても膨れや破断が起こりにくく、同社の管理物件では適している場合が多い。
大規模修繕の提案にあたっては、原状回復工事の確認などで現地に行った際に、エントランスや外壁の状態の確認を行うことを必須としている。チェック箇所などの社内マニュアル作りはこれからだが、コンクリートのひび割れがあれば躯体に水が入っている可能性があるため、優先的にオーナーへの工事提案を進める。