管理1100戸の不動産会社を買収
アズマハウス(和歌山市)はM&Aを足掛かりに、東京進出を開始した。同社は和歌山県を本拠地とし、不動産仲介、宅地分譲、リフォームなど総合不動産事業を行う。
23日、東京で1100戸管理する興國不動産(東京都葛飾区)の全株式を取得したことを明らかにした。興國不動産は創業63年の老舗不動産会社で、賃貸管理、売買・賃貸仲介を主業務とする。経営者は事業承継を考えていたが、後継者がいなかったため、会社の譲渡先を探していた。地域の地主やオーナーとの信頼関係が深く、アズマハウスの求める地域密着型のビジネスとの親和性が高かったためグループ化が決まった。
東行男社長は「大阪にも拠点があるが、和歌山から東京までと移動時間が変わらない。東京では、アズマハウスとして、戸建てや区分マンションを購入しリノベーションして販売する事業と、賃貸住宅を1棟ごと購入し賃料収入を収益にしていく」と話す。
買収先の企業文化を大切にしながら、長期的に事業を展開していく。「興國不動産では急に業務内容を変えたり、売り上げを押し付けるようなことはせず社員と相談していきたい」(東社長)