民泊関連銘柄に個人マネーが集中
統計データ|2015年12月24日
12月3週目の東京株式市場は民泊関連銘柄に個人マネーが集中した。
中でも急騰したのがアパマンショップHDだ。
1カ月前に民泊参入を発表しているアパマンは先週15日、京王電鉄の民泊参入発表を引き金に前日比約20%高の急騰を見せ、1430円でストップ高になった。
フィスコ(東京都港区)の株式アナリスト・田代昌之氏は「個人が民泊関連株を物色している。機関投資家がクリスマス休暇に入るタイミングで存在感を高めている。日銀の緩和補完に振り回された様子も見られなかった」と解説する。
アパマンの株価は1カ月で2倍へ急伸。
利益確定売りが先行する局面もみられたが、18日は反発し、同17%高の1266円で引けている。
東証JQスタンダードでの値上がり率は3位だった。
先週16日に民泊参入を発表したシノケングループも伸びが顕著だった。
1600円台を底に株価は3日続伸。
18日は同12.81%高の2079円で引けた。
今月3日に公開価格1870円でマザーズ上場したインベスターズクラウドも、18日終値は同8.47%高の4930円と急騰。
14日発表の民泊改修サービスが好感された。
個人の買い意欲は関連銘柄にまで波及した。
民泊に参入せずとも幅広い賃貸銘柄に思惑買いの局面が見られた。
不動産サイト運営のネクストも18日、年初来高値1471円をつけた。
その他、アンビション、ハウスコムなどの賃貸仲介会社も買われた。
フィスコ・株式アナリストの越智直樹氏は「深刻なホテル不足。相次ぐ民泊参入が市場拡大への期待に拍車をかけた」と分析した。