約700戸の外国人向けゲストハウスを展開するレイズ(東京都墨田区)は11月20日、JR錦糸町駅徒歩5分の商業地にある本社ビルの1階に「Raise Cafe(レイズカフェ)」をオープンした。ゲストハウスの情報発信の場、また地元住民とのコミュニケーションの場にしていく予定だ。
もともと応接室などのあったスペースを、一級建築士の資格をもつ加藤潤社長が中心となって解体からデザイン・内装まで行った。工期は2週間ほど。同社スタッフが1日1時間交代で店番を務めている。
「スタッフにカフェ勤務経験者が多かったことと、接客の基本が身につくと思い、始めるに至りました。通常のホテルのように上階にあるレイズホテルの宿泊者には朝食がふるまえるようにもなりました」(加藤社長)
メニューはハワイの粉コーヒーを使ったコーヒーに、トースト類が中心。今後はケーキも出していくという。店内にはパソコン3台が設置されており、ネットカフェとしても利用できるほか、欧米のジャムやチョコレートなども販売しており、「母国の食品が食べたい」という留学生に好評を得ている。
すでに毎日来店する地元住民の常連客もおり、家賃を払いに来た留学生たちを見て、「礼儀正しいですね」と声を掛けられる機会が増えてきたという。カフェの店内に置いたゲストハウスとホテルのパンフレットからも集客につながり始めている。