個人の投資意欲、震災後も旺盛
統計データ|2011年06月13日
首都圏の収益不動産の表面利回りが改善し始めている。不動産ポータルサイト「HOME'S」を運営するネクスト(東京都港区)が発表した不動産投資家向けレポートによると、収益物件価格の坪単価が下落したのに伴い、表面年利利回りが上昇した。
東京都はマンション価格が値下がりしたことで、結果として表面利回りが上昇した。2009年前半から利回りの下落が続いてきたが、この1月から3月にかけて売り物件の坪単価が下がった。
東日本大震災を経てもなお、投資家の投資意欲は強いままだ。野村不動産アーバンネット(東京都新宿区)による不動産投資に関する意識調査では、震災の不動産投資意欲に対する変化について66・7%が「変化なし」と回答。様子見は28・8%にとどまった。また、すでに物件を保有している人の65・0%が「投資用物件の買い増しを検討したい」と答えた。
購入を検討したい物件種別では、一棟マンションの人気が上昇。昨年は48・9%だったが、今年5月の調査では55・3%となり、種別では最も高い結果となった。