更新料、最高裁判決は7月15日
法律・制度改正|2011年06月13日
更新料返還請求訴訟の最終弁論が6月10日、最高裁第2小法廷で行われ、長らく続いた更新料訴訟が結審した。最高裁の判決は7月15日に言い渡される。
被告・原告双方が30分間にわたって意見を述べるという異例の最終弁論となった。貸主側弁護団代表の田中伸弁護士は、「更新料は賃料の一部。借主は自ら選んでいるのであり、押しつけではない。お互いに信じて契約したものを後から覆すような不正義がまかり通ってはならない」と主張した。
その後に開かれた更新料問題を考える会と貸主更新料弁護団による緊急報告会で田中弁護士は、最高裁は上告中の3件について一括して判断を下すだろうとの見方を述べた。
更新料訴訟はこれまで1勝2敗ペースの厳しい展開。しかし、先日の敷引き有効最高裁判決の例もある。更新料でも最高裁が良識を示してくれると信じている」。