高齢者と子供に配慮した設計。三世代が同居する和モダン空間
2014年07月25日 | リノベーション
ルームキューブ(東京都台東区)が展開しているリノベーションブランド「和処」で5戸目となる物件が竣工した。
場所は埼玉県西川口駅から徒歩20分。
集客の難しい1階の部屋を、高齢者や子供と共に暮らす夫婦をターゲットに据えてリノベーション。
募集後わずか3日で成約を得た。
同リノベーションの最大の特徴は新たに増やした和室部分だ。
【梁部分に貼ったブラウンのクロスがピリッとしたアクセントに】
アンティーク調のフロアタイルと白のクロスを基調としたモダンな内装に対し、
3畳程の和室部分と格子状の木造引き戸はひときわ異彩を放つ。
しかし、決してアンバランスではなく、黒の畳や梁部分に仕掛けた間接照明が部屋全体のモダンな印象とマッチし、落ち着きのある空間としてたたずむ。
【壁の棚は子供や高齢者が手をついても大丈夫な設計にした】
和室は高齢者に人気が高く、子供の遊び場としても安全性が高い。
その和室を間取り中央に持ってくることでコンセプトに掲げた「家族が自然と顔を合わせる空間」を実現した。
キッチンからも視界が行き届くことから安心感にもつながると、榎本敦史社長は話す。
格子や通風口で採光性と通気性もしっかり確保。
入居者にも好評を得る空間になった。
賃料は同規模の周辺相場と比較して1万円高い9万5000円に。
工事費は水回り工事や設備交換を含め約320万円。