シックなディスプレイ空間が好評。造作棚で「バー空間」を演出。
2014年08月23日 | リノベーション
「大人の秘密基地」を、コンセプトを銘打ったリノベーション物件がある。
田園土地(神奈川県川崎市)が出がけ田「ハイツイチノ」の一室だ。
昭和63年に建てられた同物件を、ターゲットを20~30代のカップルに設定して改装し、工事中に成約を得た。
場所は東京田園都市線高津駅から徒歩5分。
RC造3階建ての同マンションは壁式構造のため、大幅な間取り変更はされていないが、造作棚を贅沢に取り入れた空間を作ったことで周辺の物件との差別化に成功した。
部屋の広さは46.46㎡で間取りは2DK。
玄関扉を開けると土間スペースがあり、斜め向かいにもう一つドアがある。
「秘密基地の雰囲気を出すために、玄関扉とは別にもう一枚扉をつけました」と、石塚慎一郎社長は話す。
2つ目の扉を開けてダイニングキッチンに足を踏み入れると、バーをイメージした空間が広がる。
【ブラウン基調のダイニングキッチン】
「本とお酒」をテーマに、造作の本棚と、ボトルやワイングラスを収納できるアンティークのホームバーを設置。
また、シンクを取り囲むように胸の高さほどのディスプレイ式本棚も用意した。
全体的にブラウンを基調とした落ち着きのある空間に仕上げている。
【造作棚の中央には黒板塗料が塗ってある】
部屋の奥には7畳と7.5畳の洋室がある。
もともと和室だった7畳の部屋には、押入れを改装してウォークインクロゼットを設け、もう一方の部屋にも約1.5m角のクロゼットスペースを用意。
壁面には飾り棚をつけるなど、収納力は抜群だ。
壁は白のクロス、床はグレーの木目調フロアタイルを採用し、落ち着いた雰囲気を演出。
【床のグレーの木目調も落着きある空間を演出】
入居を決めた30代夫婦も、この落着きある内装を気に入り成約を決めたという。
賃料は従来の10万円から12万円にアップ。
設備を全て新調し、工事費は約500万円。