壁掛け収納や可動式の家具で働く女性に訴求
2015年03月15日 | リノベーション
近鉄南大阪線古市駅から徒歩10分。
周辺に応神天皇陵や誉田八幡宮など近鉄沿線最古の歴史を有するこのエリアに、古澤美樹オーナー(大阪府羽曳野市)がリノベーションを施した一室がある。
築19年の「ANNEX A」。
新婚層をターゲットに、特に働く女性のライフスタイルに焦点を当てて改装を行った。
「現在ではほとんどの女性が職を持ちます。日中働きに出ていても、家事を効率的に行ったり、おしゃれな部屋に住むことで家庭での時間を充実させることができます」(古澤オーナー)。
設備や建具、壁紙、床などフルリノベーションを行い、総工費は約350万円。
キッチンには家事を手助けする食洗機が設置され、調理器具もすぐ手に取れるようにと収納スペースに収めるのではなく壁からかけた「見える収納」を採用している。
ノートパソコンでクックパッドなどのレシピを見ながら料理ができるようにと、リビングルームに可動式のワークステーションを取り付けた。
古澤オーナーが現在リノベーションを行う際に留意しているのが和室の見直し。
「これまでは和室を全てフローリングにしてきました。しかし、働くお母さんの子育てを応援することを考えた時、ふと和室の価値について見直すきっかけになりました。今では、和室を残すことで入居者にも好評を得ています」と話す。
もともと1LDKで6万円だったが8万円にアップ。
1LDKの周辺相場が6万2000円であるにも関わらず、リノベーション着手前に概要説明をしたところ、1週間以内で入居者が決まったという。