コミュニティに重点を置いた企画
安田不動産(東京都千代田区)は兵庫県神戸市中央区において、音楽スタジオ付き賃貸マンションの新築工事に着工した。
同プロジェクト「(仮称)中山手通4丁目計画」は、「音楽好きな人のためのコミュニティ賃貸マンション」をコンセプトに掲げた地上14階建て全84戸のRC建物だ。
入居者専用の共用施設として、「音楽スタジオ」「AVルーム」「ラウンジ」「キッチン」を設置。入居者同士が共同で使える施設となっている。防音室を共用部に設置するメリットについては、各専有住戸内に防音室を持つ「防音マンション」と異なり、入居者とシェアすることによる賃料等のコストダウンを図れて、共用部で他の入居者と接点を持つことで音楽を通じた交流が図れることを挙げている。同計画では、入居者専用の共用施設を介して入居者間のつながりや趣味の世界を広げることを促進し、自発的なコミュニティ形成ができるコンセプトマンションの計画となっている。「全国でも音楽にお金をかける人が多い地域です。同計画は今までにない、新しいライフスタイルを提案します」と同社は説明している。
音楽スタジオは1室で約15㎡の広さ。防音室を完備し、スピーカー等の設備を備え、楽器の個人練習や複数人での練習、バンド演奏ができる。AVルームは2室あり、各約10㎡。プロジェクターを完備し大音量で映画やライブ映像等を楽しめる防音室。楽器の個人練習の場所としても使える。ラウンジは約80㎡の広さがあり、ソファや大型TVを設置し、入居者が気軽に集まり団欒できる場所。IHの簡易キッチンを設置し、入居者同士のパーティーや音楽関係の各種イベントが実施できるという。
竣工は2015年9月の予定。