コールセンターで5カ国語に対応
大東建託(東京都港区)が、英、中、韓、スペイン、ポルトガルの5カ国語について、1日から全286店で接客対応を始めた。
日本語が苦手な顧客が来店すると、店舗担当者は窓口となるコールセンターに電話をつなぎ、3者で会話を進める。
専用窓口を設置したのは今年3月で、151店舗で試験対応を行ってきた。
8月末までの半年間で622件の利用があり、一定の需要が見込まれたことから全店での採用に踏み切った。
入居後の対応も行うことから、オーナーからも支持があった。
ポルトガル語の利用が全体の6割を占める。
中国語は4%、韓国語は1.7%と1割に満たなかった。
相談内容は、部屋探しに関わる利用が639件のうち287件で、その他は入居後の生活に関わる相談が多い。
入居者向けには、賃貸住宅における生活ルールを記載した『新生活ガイドブック』を配布しているが、これについても5カ国語分を用意した。
同社が運営するWebサイト『いい部屋ネット』も5カ国語対応する。
外国人からの問い合わせは年々増加しており、管理物件における入居者数も増えているという。
一方で、トラブルについては外国人だから多いというわけでもないようだ。
生活習慣の違いから、日本人入居者と異なる説明が必要な場合はあるものの、事前説明で解消される部分は大きい。