不動産情報サービスのアットホーム(東京都大田区)は2023年11月30日、1人暮らしの賃貸アパート・マンションに関する「ユーザー動向調査 UNDER30 2023賃貸編」の結果を公表した。過去2年以内に賃貸借契約を行った全国の学生・社会人、18~29歳の男女2013人を対象としたインターネット調査で、調査期間は同年6月27日~7月3日。
「駅近」よりも「広さ」重視
部屋探しで最後まで重視した点は学生、社会人ともに「間取り・広さ」がトップで、学生は「通勤・通学に便利」、社会人は「築年数」が続いた。女性は「セキュリティー」が約40%と高く、男性の約2倍だった。
アットホームでは13年以降、2年に1回のペースで調査を実施しており、23年で6回目となる。開始からちょうど10年が経過したこともあり、10年前との結果の比較も発表した。
その比較では、広い間取りを選ぶ人が増えた。「ワンルーム」「1K」が14ポイント減り、「1LDK」が8ポイント増となった。最寄り駅までの近さは「3分以内」「5分以内」が減少、「20分超」が学生・社会人とも増加。駅近よりも広さを重視する傾向が見られた。
会社の信頼性も重要度を増したようだ。「不動産会社のホームページで見たいと思った、もしくは見てよかったコンテンツ」では、「スタッフ紹介」「会社概要」「ブログ・SNS情報」が増えた。
アットホームは23年12月7日に、「オンラインでの住まい探しに関する調査2023賃貸編」も公表した。22年9月~23年8月の間に賃貸物件への引っ越しを経験した人および、24年3月までに引っ越しを検討している18~50歳を対象に調査したものだ。
引っ越し経験者の半数以上は、メールやSMS(ショートメッセージサービス)での簡便な内見予約を希望。検討者のうち、約37%はオンラインでの契約を望み、半数以上がクレジットカードで初期費用を支払いたいという結果となった。
(2024年1月15日8面に掲載)