管理戸数2万5000戸超の長栄(京都市)は、入居者イベントとしてイチゴ狩りを開催し、約210人の入居者が参加した。
アンケートで満足度を調査
同イベントは、4 月22・23日の2日間に実施。JR西日本奈良線山城多賀駅から徒歩10分の「ジェイエイやましろファーム」を貸し切った。入居者らは約5時間、イチゴ狩りを楽しんだ。
当日は同社のスタッフ5人が参加し、子ども向けにお菓子のつかみ取りイベントも行った。
参加者からは「賃貸住宅を何度か住み替えたが、このようなイベントを開催しているところは初めてで楽しかった」との声が上がった。
イベントの1カ月前から、入居者用アプリやメールマガジンでイベントの開催情報を周知した。配信内容に申し込みフォームのリンク先を記載し、応募ができるようにした。
参加は抽選制で、約1200人の入居者から応募があった。
入居促進本部の奥野雅裕本部長は「イベントで入居者満足度を高めつつ、開催後には参加者にアンケートへの回答を依頼している。管理を行ううえでの改善点を探り、実際の業務に反映する」と話す。今回のイチゴ狩りの後には、参加者のうち6割ほどがアンケートに回答したという。
さらにイベント後には支店長30人が集まる会議でアンケートの回答内容を議題とし、その改善方法について話し合う。
「物件の床を踏み抜きそうで危ない」など、緊急度の高いものから優先的に対応にあたる。物件の担当者に入居者から上がった声を伝え、オーナーへ修繕提案などを行い、改善してもらう。
同社は入居者イベントを年4回ほど開催。これまでには夏祭りや、水族館への招待などを行った。
6月には、賞金付きくじの抽選を予定している。
(2023年6月5日4面に掲載)