象印マホービン、家電で高齢者を見守り

象印マホービン

商品|2023年06月07日

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i-POTの設置イメージ

 炊飯器をはじめとした家電製品メーカーの象印マホービン(大阪市)は、従来の高齢者見守りサービス「みまもりほっとライン」を5月10日にリニューアルした。

管理システムを実装

 みまもりほっとラインでは、専用の電気ポット「i-POT(アイポット)」が、利用者がポットを使用するたびに時間などを自動的に記録する。その直近の記録5件を利用者の家族らに1日3回メールで自動送信することで、利用者の安否や健康状態を確認するサービスだ。2001年3月よりサービス提供を開始。従来は入居者とその家族が利用するサービスだったが、今回のリニューアルでは、不動産会社や高齢者施設向けに使用記録を一括で閲覧することができるシステムを実装。複数台の使用記録を確認できるようになったため、集合住宅への導入も容易となった。i-POTの使用状況の変化なども確認しやすくなり、見守り機能の向上が期待されている。

 IHクッキングヒーターのように物件の付帯設備としての導入を提案する。i-POT自体に通信機能があるため、コンセントに差し込むだけで使用することができる。i-POTを導入するための初期費用は5500円、月額料金は3300円(いずれも税込み)だ。初月の利用料は無料。初月中に解約した場合は、初期費用を返金する。

 CS推進本部の樋川潤シニアアドバイザーは「みまもりホットラインはこれまで1万3000人以上に利用されている実績がある。今回のリニューアルに伴い、賃貸市場における高齢者の入居問題の対策設備として、不動産会社へ提案していきたい」と語る。

(2023年6月5日8面に掲載)

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