社宅管理事業を展開するリロケーション・ジャパン(東京都新宿区)は10月12日、法人向け電気自動車(EV)インフラ構築サービス「リロのEV駐車場」の提供開始を発表した。2026年3月末までに、同社が法人顧客に代わって管理する社宅、駐車場などに1万基のEV充電設備を設置するとしている。
1万基の設置を目指す
EV向けの充電サービスを手がけるTerraMotors(テラモーターズ:東京都港区)と提携。社宅仲介ネットワーク「ReloNet(リロネット)」への加盟社を含む賃貸管理会社とも提携し、全国の賃貸住宅オーナーに対しEV充電器の導入交渉から運用までを無料でサポートする。
サービスの特徴は企業が初期費用なしで、社有車などのために充電インフラを整備できる点だ。同社は、借り上げ社宅・駐車場にEV充電設備を無償で設置する。
同社およびTerraMotorsは、オーナーには利用分の電気料金を支払い、保守メンテナンスも無料で実施。法人顧客はEV充電設備の充電料金と合わせて、EV駐車場サービス利用料を月額固定で支払う。
サービスは23年8月1日から開始し、10月19日時点で3社の法人顧客との契約が成立済みだ。現在は、24年の補助金申請に合わせて準備中で、EV充電設備の設置は、24年夏ごろを予定する。
「脱炭素社会に向けた取り組みを行う企業が増えている中、22年ごろから社宅にEV充電設備を求める声を聞いていた。今後、社宅への同設備のニーズはさらに上がっていくとみている」(高橋孝一執行役員)
(2023年11月6日2面に掲載)