法人向け賃貸マンションなどの運営を行う大和ライフネクスト(東京都港区)は2月1日、子育て世代向け賃貸住宅ブランド「COCOWA(ココワ)」の第1弾物件「COCOWA平和台」をオープンする。子育て世代の仕事と育児の両立をサポートする住まいとして提供していく。1月18日時点で、6割を占める14戸で申し込みを獲得した。
入居者間交流促し、育児支援
COCOWA平和台は、東京メトロ有楽町線平和台駅から徒歩5分に立つS造3階建て、全21戸の物件だ。間取りは2SLDK~3LDKで、広さは67.71~72.17㎡。家賃は18万9000~19万9000円となる。管理は大和ライフネクストが担う。
同ブランドは、社内の出産・育児経験者を中心としたプロジェクトチームが子育て経験を踏まえて企画・立案した。具体的には、玄関ドアの角を丸みのある仕上げにすることでけがのリスクを回避。バルコニーには掃除用シンクを設置して、子どもの汚れた靴などを洗える場を確保した。また、ビルトイン型の食器洗い乾燥機を完備するなど、家事負担を軽減する設備を導入した。
同プロジェクトを担当するエルプレイス開発一課の安倍達也課長は「特にターゲットとして意識したのが、実家が遠方にあるなど育児面で身近に頼れる人がないファミリー層だ」と話す。
このような世帯を支援するため、物件内の入居所同士での付き合いを促す仕組みづくりや医療サービスとの提携を実施する。複数の外部サービスを入居者向けアプリで一元管理し、提供する予定だ。
「入居者間で物々交換ができるような仕掛けも検討している。ここで生まれた接点から、子どもの送迎を代行したり、留守中に子どもを預かったりするなど子育てを助け合えるコミュニティーが生まれることに期待する」(安倍課長)
(2024年1月29日2面に掲載)