外壁や内装の塗装を手がけるSICコーティングス(東京都港区)は、壁紙用の染料「クロスアート」を提供している。
染料で臭いや汚れをカバー
同商品で壁紙を染めることで、汚れやたばこのヤニによる変色をカバーする。消臭効果もあるため、壁紙に染み付いた臭いも消す。
染めたい箇所を養生するなどの下処理を行った後に、クロスアートを専用のはけで染める。壁紙に染み込みやすい染料であるため、1度塗りでムラなく仕上げることができる。壁紙の凹凸を損なわず、染料による厚みも出さない。8時間の研修を受けて施工することが可能だ。
耐用年数は8~10年。8畳の部屋の場合、クロスアート単体の料金は4万4000円(税込み)程度だ。乾燥させる時間も含めて6時間で作業が完了する。
原状回復などで壁紙を貼り替える必要がないため、ごみが出にくいことも利点の一つ。2023年12月4日時点で約30色を展開する。
同社では約100社ある施工店をあっせんするほか、大手リフォームFC(フランチャイズチェーン)へOEM(相手先ブランドによる生産)提供も行う。取扱店舗数は約2000社。川上知之社長は「24年中には200色まで増やし、さまざまな壁の色に対応して、さらに施工代理店を獲得していく」と語る。
SICコーティングス
東京都港区
川上知之社長
(2024年1月15日9面に掲載)