3500万円を投じ大規模改修を実施
2016年10月13日 | リノベーション
入居の長期化や客付け促進見込む
築28年の物件で外観の大規模修繕を施し、既存の入居者の満足度アップにつなげているのが、福岡市内に6棟129戸を所有する中西紀二オーナー(42)だ。
RC造32戸のマンション「カーサ永浦」の外壁やアプローチ塀の改修と、敷地内の公園をコミュニティスペースに再生した。
BEFORE
改修に当たっては、20年後にも競争力のある外観デザインを心がけた。
コンセプトは「ナチュラルシック」だ。
外壁のタイルがアイボリーであることから、その色調を生かした。
共用階段のせり出した部分のタイルに石調の茶系シートに木目の入ったシートを組み合わせ、素材感のあるデザインで、ナチュラルシックに演出した。
コンクリート打ち放しだったアプローチ塀は、白塗りの上に外壁に合わせた木目調のシートを張り、大理石のモザイクタイルを目線の高さ約160cmの部分につけた。
落ち着いた色合いで高級感を出し、入居者層のファミリー世帯のニーズに合わせた。
以前は圧迫感が強かったが、雰囲気が明るくなった。
AFTER
かかった期間は3カ月で、投資額は約3500万円だ。
外壁の大規模改修は直接賃料アップにつながるわけではないために、おろそかになりがちだ。
ただ、長期入居の促進になるだけでなく、築年数を感じさせない外観は、仲介のしやすさにもつながる。