築49年マンションが新築同等の賃料で満室

2016年10月24日 | リノベーション

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間取り変更できる可動式収納が決め手

かつて社員寮として賃貸していた全19戸のマンションが、全戸リノベーションして1カ月で満室となった事例がある。
東京都北区の『フェライトマンション』だ。


              BEFORE
サオビ一級建築士事務所2016102431_01.jpg

築年数は49年とかなりの古さにもかかわらず、27㎡から46㎡のワンルームで賃料は周辺の新築の家賃と同等の7万5000円から9万円で、共益費は別途3500円に設定し、満室にした。

同マンションはJR山手線「田端」駅から徒歩8分、RC造5階建てだ。
特筆すべき点は、入居者が自身のライフスタイルに合わせて自由に部屋を仕切れることだ。
趣味や自宅での食事の時間など家で過ごす時間を重視する人たちを想定してプランニングした。
最大のポイントは幅1.5m、高さ1.9mのキャスター付き可動式収納だ。
その可動式収納によって自由に部屋を仕切ることができるようにした。
その結果、ライフスタイルが変化しても長期入居を望める。
例えば、子どもが生まれたときでも、収納を移動することで寝室スペースを拡大したりできるというわけだ。
照明もライティングレールを採用し可動するため、間取りに合わせて変更できる。

サオビ一級建築士事務所2016102431_02.jpg

リノベーションを手掛けたサオビ一級建築事務所の島崎衛社長は「私自身が賃貸に住んでいたとき、間取りを変えられないことにもどかしさを感じていた。室内空間の使い方の自由度を高めることで、快適性を提供したかった」と語る。

入居を決めたのは、20~30代の社会人単身者だ。
男女ともに約半数ずつで、収納や照明が可動式で、自分に合った生活スタイルを実現できることに魅力を感じた人が多かった。投資額は1億5000万円。

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