触覚に訴える癒やし部屋に刷新
2017年06月12日 | リノベーション
賃料4000円アップで30代女性が成約
賃貸管理・仲介を行うフロンティアホーム(埼玉県所沢市)は築古の物件を都心で働くサラリーマンの「癒やし部屋」に改修し、1年間続いていた空室が施工後1カ月で成約した。賃料は4000円上昇の6万2000円となった。
物件は西武新宿線「新所沢」駅より徒歩7分、築28年の『パークサイドハイム』の1室で同社が空室時に購入した。
都心で働く20~30代の単身者もしくはカップルを狙い、日々の仕事の疲れを癒やせる部屋をコンセプトにデザインを考案した。
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間取りは和室と洋室の2DK36㎡だったが、洋室をダイニングキッチンとつなげることで10畳のリビングダイニングキッチンを持つ1LDKに変更した。
LDKの一面に張ったブルーのアクセントクロスには新素材の電子線フィルムを使った。
手触りがでこぼことしており、何気ないときに触れてみたり、もたれかかったりすることで癒やされる空間づくりを狙った。
床は光沢のあるフロアタイルを使用。「フロアタイルでダウンライトの光を白の壁紙に反射させたことで明るい空間にすることができた」と賃貸営業部の中野元貴氏は話す。
成約したのはターゲット通り、渋谷で広告関連の企業に勤める30代女性だった。入居の理由は特徴的なアクセントクロスだったという。工事費は180万円。